「劇場版ネギま!」と「ハヤテのごとく!」(同時上映)を観にいってきました。
観に行ったのは9/13とかなり前なのですが
文章をまとめるのに無駄に時間がかかってしまいました。
まとめたにもかかわらずムダに長いので読んでみたいという奇特な方はこちらに。
「ネギま!」
熱心なファンの皆さんの真摯な意見や感想はネット上で色々書かれており
そういうのはそっちを見てもらえれば十分かと思うのでここでは主観に基づいた
取り留めのない感想を書いていこうと思います。
キャラクターのアップは総じて質の高い作画でさすが劇場版と感心しましたが
ロングではなんだか微妙な絵が多く
キャラの細かい芝居にも違和感を感じるところが多かったです。
前半の見せ場的なバトルシーンでは女の子の変身やバトルアクションなどの
スペシャルなカットはかなり力の入った出来で期待感をもったのですが
これから盛り上がりそうなところでいきなり終わってしまい微妙な気分に。
そのほか終盤でも違和感を感じたところがいくつか。
キャラクターたちの立ち位置が広がっているカットと集まってるカットが
交互に兼用されていたり(全員で散開⇔集合を繰り返すような描写はありませんでした)
クライマックスシーンのラストでも画面が前面真っ白になって終わる場面が奇妙に長かったり。
「これは・・時間がなかったのかな」と思いました。
各々のカットの質は高いのに肝心な部分が足りなくて、ありものの素材をつなげて
むりやり格好をつけたために微妙な仕上がりになったという風に見えました。
全体的な仕上がりはともかく、絵的な部分では作画スタッフの皆さんが時間がない中
一生懸命頑張って仕事をしていたという感じがしましたので
「間に合わなかった部分」がそろっていれば
普通に楽しめる映画になっていたのではと非常に残念に思いました。
断片的な情報からの無責任な推測なので
まったく的外れなものになってるような気もしますが。
あとは個人的に気に入った部分。
今回の登場キャラのなかでは大河内アキラちゃんが特によかったです。
ネギ君が受け持つクラスの女生徒の中ではセリフも少なくあまり目立たない女の子なのですが
今回はセリフも多く他の女生徒たちが変身したりハイテンションでにぎやかしくしているなか
普段着でおどおどしたりあわてたりしている様子が
とてもかわいく、非常に好ましく感じられました。
「ハヤテのごとく!」
同時上映の「ハヤテのごとく!」は原作をぜんぜん知らずにいきなり劇場版を見る形だったのですが
堅実かつ安定感のあるつくりで最初から最後まで安心して見られました。
細やかな芝居と、短いけど密度の高いアクションシーンの投入の仕方に感心しました。
「ハヤテ」は登場人物も少なめで「夏休みスペシャル」的なお話だった分
「完結編」的なお話であるため多くを詰め込まなくてはいけない「ネギま!」よりも
細部までしっかり丁寧に作りこめるというところはあったのかもしれませんが
単純に妙な不安感や違和感を抱かずに鑑賞できるというのは大きいと思います。
こういうアニメファン向け作品の同時上映だと作品ごとにパンフレットがあって
全部買うと映画のチケット代よりも高くついてうんざりするので
見る前に一番安い共用のだけ買ったのですが
(ちなみに今回はネギま!900円/ハヤテ900円/共用700円で、合計2500円でした)
「ハヤテのごとく!」を見て気分がよくなったのでお布施のつもりで買ってしまいました。
「ネギま!」の方も気になる部分があったのでついでに。
左からネギま!、ハヤテ、共用(表紙リバーシブル仕様です)
手前にある紙片はチケット。
追記9/21:表現がくどい部分を修正しました。
はだかエプロンさん・下塗り
線画:はだかエプロンさん»