ガンダムAGE第8話を見ました。
今回文章のみ。記事全文はこちら。やたら長い文章になってしまいました。
よかったところ
■前半ジェノアスが「リアルな」戦い方をしていたところ
敵の足元を撃ち崩して転倒を狙おうとしていたところなど、
これまでの機体の性能だけで戦うのとは違った「本物らしい」戦闘だったと思います。
なんか不覚にも感動してしまいました。
■Gエグゼス颯爽と登場→鮮やかに活躍
ジェノアス大活躍のあと、色々とダメなシーンが続いてうんざり気味だったのですが、
これで大分ましになりました。
新製品の売りをアピールするようなウルフの口上がマンガチックで私的には見ていて楽しかったです。
でもこういう見せ方をするならリアルSF的世界観でなく
TVまんが的世界観の方がしっくりくるような。
ダメだったところ
■「撃ち抜けなければ叩き壊せばよい」
打撃で内部メカを破壊する戦い方が通用するならガンダム以前のロボットでも
1体に対して大人数で質量兵器を撃ち込みまくれば撃退くらいできたのでは?
ビーム兵器が出てくるロボットアニメの場合
ビームが無効なら打撃/衝撃も無効という描き方をされがちです。
衝撃による内部メカのダメージなんて見た目分かりにくいし戦いが地味になるので
派手さが身上のロボットアニメだと無視せざるを得ない要素なのかもしれませんが
特定の攻撃でなければノーダメージというような考え方は極端すぎて逆に違和感を感じます。
■マフィアの親分「これが本物の戦争・・ザラムとエウバの争いなど子供の喧嘩だったってわけか」
エウバとのいがみ合いは本気じゃなかったんですね。やっぱりロボットを使ったごっこ遊びだったのか。
マフィアのボスでこの認識って・・。この世界はほんとに平和なんだなあ。
なんか作中のあらゆる出来事が茶番に見えてくるのでこういうセリフはやめていただきたいです。
興ざめもいいところ。
■ビームライフルとビームサーベルは無効だが
ビームリング(ラリアット)とビームスパイク(ニーキック/ショルダー)は有効
同じビームなのになんで?あと視聴者を納得させる説明もなしってどういうこと?
ある掲示板で「ゼダスはフィールドを張ってビームを拡散させているようだ」
と分析している人がいました。
それなら重装甲と高速突進で相手に組み付き、
至近からビームスパイクで撃ち抜くという戦い方に説得力が出てきます。
本来はそういう戦い方を見せたかったのではないでしょうか。
ただ、実際にはそういう描写を強調する演出はなかったし、「撃ち抜けなければ叩き壊せばよい」という
言葉足らずで雑なセリフのせいで「ビームは無効」のイメージが視聴者に刷り込まれてしまい
「レベルを上げて物理で殴る・・パラメータが上がったから勝てるようになった」
ようにしか見えませんでした。
さらには効かないはずのビームで時々止めを刺したりするから
見ているほうはさっぱりわけが分からない感じに。
新装備ではビームの威力が上がっているとかならきちんと説明するべきなのにそれもなし。
特殊な装備で戦う理由を分かりやすく見せないと視聴者は
ビーム→打撃と一見退化したように見えるウェア換装に納得しません。
良くあるSFアニメなら敵のビーム無効化の仕組みを分析し、
それに対抗する手段を見つけ出すというステップが描かれるため
新装備の登場に説得力が出てくるものですが
1年で3世代と大急ぎなAGEではそういう部分さえ省略されるようで
SF作品ならではのお楽しみ、わくわくする部分がカットされてしまっていて非常にもったいないです。
ロボット玩具の販促チャンスを有効に活用しないのは下策だと思いますし
子供向けを意識するならそういう部分の手抜きは良くないと思うのですが。
一度共闘しただけ仲直りのザラムとエウバとか、
ウルフが軍の機材であるジェノアスカスタムを無断で下取りに出して新機体Gエグゼスを手に入れたりと
(艦長も「何か知らんが強けりゃOK」みたいないーかげんなこと言ってたし)
非常におーらかなシナリオ展開に、設定って一体何のためにあるのかしらとぐったりしましたが
そういう意味で子供向けらしいのでいちいち細かく取り上げません。
リアルSF風の世界でアナクロなファンタジーRPG的物語を展開する、
そういうコンセプトなのでしょう。おそらく。
毎度長い文章ですみません。
今回の文章において的確な表現が出来ているかちょっと心配なのですが、今回はこれで。
前回の補足。
「ユミ先生と早苗さん」»