Author:ソウベエ
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ガンダムＡＧＥ10話。
戦闘メインの回だけあってメカ作画はしっかりしていました。
今回文章のみ。全文はこちら。
ロボットの集団戦闘がメインの回なのでそこそこ見れるものにはなるかな・・と
思って見てみましたが、戦闘シーンにちりばめられた小芝居の茶番臭が半端なく、
シナリオのあらが目立ちにくいはずの戦闘メインの回でこれはまずかろうと思いました。
戦闘に参加する味方のロボットのうち敵を撃破できるのがたった２機なので他は囮か弾よけにしか
ならないため捨て駒確定という作戦のお粗末さも致命的。
ウルフさんもそんな作戦に対して「艦長すごいじゃん」みたいなこと言わんでください。
脚本家に言わされたようにしか見えないから。
共闘している仲間の誤射から仲間と掴み合いのケンカを始める場面がありましたが
攻撃が全然効かない強敵との決死の戦い(ほぼ無理ゲー)に臨んでいるはずなのに
敵を無視して仲間割れなんていう現実感のなさ。
満身創痍になったザラムのリーダー・ボヤージが敵の戦艦に特攻をかけて爆死する場面も
これまでの話でキャラの掘り下げがされてないので
「勘違いしたマフィアの親分が一人盛り上がって特攻かけて無駄死に」
程度の場面にしかなってませんでした。何の脈絡もなくいきなり
「感動的に見えるだろう定番のイベント」を持ってこられてもお寒いだけです。
これまでの積み重ねで「しょぼい連中」のイメージがしっかり刷り込まれているので
ある意味説得力がある場面ばかりでしたがわざわざそういう部分を強調しなくても。
なんだかＲＰＧのストーリー前半に敵の大軍団に対して主人公が所属する組織が戦力不足なのに
無茶な攻撃をしかけてイベント的に壊滅するようなエピソードみたいに感じました。
実際には迎撃戦で、味方にひどい被害が出たが敵のエース機に大ダメージを負わせたら
敵が撤退したので全滅せずにすんだという話なんですけどね。
今回はいいところなしのパワー系・ガンダムタイタスにかわり
スピードと「どんなＭＳも一刀両断」な短刀が売りのガンダムスパロー登場の話でもありました。
タイタスに比べて見映えのする活躍をしていましたが気になる部分も。
「どんなＭＳも一刀両断」はメカニックのバルガス氏のセリフですが、そういう大雑把な言葉の使い方は
「だったら２話前にその短刀だけ作ってノーマルに持たせればバクトも撃破できたんじゃ？」
なんていらん突っ込みを招くだけなんでセリフ考えた人はもっとしっかり考えて欲しいです。
あと前腕部に設けられたスラスターで斬撃の速度を増して高速度での連続斬撃を行うという
決め技披露的な場面がありましたが、腕を振り上げきったところでスラスターをふかし始めたので
次のカットの連続斬撃につながらない印象を受けました。
（機体の機能が勝手に発動して制御しきれなくなったのかと最初は思いました）
今回の戦闘後に前回は艦長のやり方に対して否定的だったオペレーターが
簡単に納得して同調しちゃったのも不自然で説得力に欠ける感じでした。どうしてこう薄いんだろう。
普通に作れば問題なさそうな場面にも突っ込みどころが仕込まれているので
どんな場面も安心して見られずしんどいです。
そんな私への突っ込み「だったら見なきゃいいのに」
今回のよかったところ・・ハロをだっこしたエミリーと予告のユリンが可愛かったところ、ですかね。
あとはまっとうなメカの作画。